20190811_第2期ヒマラボ研究員募集説明会
こんにちは。ちいたべあです。
昨年度僕が研究員として所属していたコミュニティ「ヒマラボ」がこの度一般社団法人となり、第2期の研究員を募集することになりました。
11日はその説明会がFukuoka Growth Nextがおこなわれ、第1期の研究員として昨年の研究成果や年間スケジュールについて発表をしてきました。
himalab.jp
会場には5名、オンライン参加7名が集まりました。
ヒマラボとは何ぞや
はじめに主催の森田先生より、ヒマラボの紹介と研究員精度について説明がありました。
「良い社会」の定義も色々とありますが、私の定義は「好奇心を毀損されない社会」です。
知的好奇心のおもむくままに探求し、みんなで調べたことを発表しあう場所。
その発表を聞いてみんなで「へぇ〜」って言って楽しむ場所。
それらの研究的活動による「Yocto-Knowledge」の創出。
ヒマラボはそんなコミュニティ・団体です。
今回の研究員制度は、月に1回程度の会合で定期的に発表をしていくメンバーを募集しています。
テーマの設定や、先行研究である論文の探し方・読み方、発表としてのまとめ方のワークもありますし、発表へのフィードバックもお互いにし合うので、研究的なことをやってみたいけどやり方が分からないという人でも、個人的にはある程度安心して応募してもらえるのかなと思います。
募集には、志望動機と研究したい内容を200字程度にまとめて提出するとのこと。
(個人的には、わりと形式的なところなのかなと思うので、あいまいな感じでもどんどん応募してみてほしいです)
ここで出た質問
志望動機と研究したいことは具体的にどんなことを書けばよいですか? 各200字も書ける自信がありません。。
わりと書けます。なんでこれを研究したいか、何か作りたい成果はあるかと考えると、いろいろ出てくるかなと思います。
複数ある場合ってどのように決めたら良いでしょうか?
迷ったら「研究のしやすさ」で決めてもいいかなと思います。
- あまりにも広大で1年間で一区切りのまとめを作れない内容は少しヒマラボには向いてなさそう。
- 先行研究・周辺研究の存在。
- 両方ちょっとづつやってみて、より楽しくやれそうな方にしてみる
ヒマラボで得たもの
続いて昨年の研究員として、僕と池田さんが発表をおこないました。
僕は昨年の最終発表会の内容を話した後、ヒマラボで得たものについて発表しました。
chitabea.hateblo.jp
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2月の最終発表会の内容。
論文を読むスキル
普通に大学生活を送っていると、卒論制作以外ではなかなか学術論文そのものに触れる機会はないかと思います。
昨年6月にあった論文の読む方ワークショップでは、「この論文の結論は何か?」「問いは何か?」を理解できるようになりました。
多くの論文ではどこに筆者の伝えたいことが書いてあるかを知ることができたので、とても汎用性の高いスキルを身につけられたなと感じます。
大学の講義で学んだことを実践的に活かす場所
僕が大学で最も学びにつながった講義として、杉本先生のマーケティングリサーチがありますが、そこで学んだ統計の手法を自分のヒマラボの研究で用いることができました。
多くの講義では、学んだ事柄を実践的に活かす場所がないのでそ知識やスキルをすぐに忘れてしまうことがあるなと思います。
ヒマラボは僕にとって、大学の学びを反復して実践する良い機会でした。
「とにかくやってみる」
僕がヒマラボで謎解き制作をするきっかけは、友達に誘われて行った初期のヒマラボで「ゲーム好きなんですよね」と話した時に森田先生から「じゃあとりあえず次まで1つ、ゲームを作ってきてよ」と無茶振りされたことでした。
ゲームを作ったことなんて当然なかったので、かなり気後れしましたが「とりあえずやってみなはれ」の精神で続けることができました。
最初の印象だけで出来るか出来ないか決めるのではなく、やりたいこと・好きなことがあるなら興味のおもむくままにやってみることで自分の世界・選択肢が広がることを実感できました。
もちろん、続けることができたのは毎回フィードバックをくださる参加者の皆さんや、ともに研究・発表をする他の発表者・研究員の方々の存在も大きかったです。
それから、発表しなければならない日付が決まっているので、その日までに何らかの新しい成果を出したいと思えました。
ここで出た質問
脱出失敗しても「楽しかった」と感じるってのはどういう所に楽しさを感じてるんでしょうね。
研究発表での、「謎解きゲームのクリア成否と楽しさは関連しない」という研究結果への質問です。
こんなふうに、自分の研究を深めるための質問をし合えることがヒマラボのよいところです。
ほんと、どこに楽しさ感じてるんですかね。仮説としては「意外さ」「納得」「やられた感」とかがキーワードです。
今年も七隈祭で公演やりますか?
今年は残念ながら謎解き公演の予定はありません。人狼ゲームと早押しクイズの企画をサークルでするつもりなので、そちらにぜひ来てほしいです。
池田さんの発表
続いてはもうひとりの第1期研究員、池田さんより発表でした。
池田さんは、主にインプットとアウトプットについて話されていました。
ご自身のテーマであるエンプロイヤーブランディングについては日本語の文献がほとんどなく、英語の論文や書籍を読みつつ、ヒマラボで発表したりTwitterでまとめた内容をつぶやいたりされたそうです。
森田先生はヒマラボの3Rとして、
- Research(調査)
- Reflect(熟考)
- Release(発表)
を掲げています。
Releaseをゴールにすることで、調査・熟考をするスピード感も精度も上がっていくといいますが、池田さんはそれを体現されているなと感じる発表でした。
池田さんはエンプロイヤーブランディング協会を設立し、ヒマラボを超越するように活動範囲を広げておられます。
僕も含めて多くの研究員はここまでのことはできませんが、目指すべき姿だと思います。
ここで出た質問
Reflectについてのお考え、めちゃめちゃ為になりました! 思い切って、調べすぎる癖から改善します。
質問というかコメント。
考えすぎるのは、きっとアウトプットする場所がないからなんですよね。
アウトプットを前提とした調査をすることで、どうまとめるか、いつまでにどの程度やるかを決めなきゃいけなくなって、研究が進むんですね。
おまけー謎解き作ってみた
ヒマラボ説明会にて謎解き出題しました。#日刊あべ謎#答えがわかったら言わずにRT pic.twitter.com/ptxuPVlZXg
— ちいたべあ@8/19エデン福岡クイズバー (@takatobi002) August 13, 2019
説明会の途中で、謎解きをつくりました。
答えは、Twitterで発表するので見ていただければと思います。
まとめ
今日はヒマラボ研究員の説明会でした。オンライン参加も含めて10名以上お越しくださいました。めちゃくちゃ嬉しかったです。感想などまたお聞きしないとですね。 pic.twitter.com/9tlMf0w9WI
— 一般社団法人ヒマラボ (@HimalabJp) August 11, 2019
昨年研究員をした僕としては、「自分は好奇心旺盛だ!」「研究っぽいことに憧れる!」という方が今年も研究員になって、なにか面白いことになればいいなあと思ってます。
特に、多方面で活躍する社会人の方とたくさん話がしたい学生が参加すると、とても学びになるのでは思います。
ゼミ入ってないで卒論書かない文系学生とか、めっちゃ来てほしい。
一緒に卒論書きませんか?
また26日にも説明会ありますので、ぜひ興味持った方は来ていただきたいです。
himalab.jp
ヒマラボ説明会お疲れ様でした🍻#ヒマラボ #研究員募集中 pic.twitter.com/QoGpA6bSED
— 池田 治彦 (@haruhiko_ikd) August 11, 2019