夜間大学生あべのブログ

日記・考えたこと・旅・研究・読んだ本について書きます

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リアル脱出ゲーム「眠れる森からの脱出」感想

今年の学園祭で、僕は謎解きゲームの企画をします。
自分たちで謎解きを作る以上、やはり本物(?)というかクオリティが保証されているものを体験して学ばなければいけないということで、ヒマラボの学生メンバー+αで、リアル脱出ゲームの公演に行ってきました。
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参加した公演はこちら、
リアル脱出ゲーム 「眠れる森からの脱出」

おとぎ話の世界で、魔女に呪いをかけられた姫を救うという内容のストーリーでした。

福岡会場での脱出率は25%と、リアル脱出ゲームの公演の中では脱出率が高い公演です。
もちろん、僕たちも脱出成功を目指して謎解きに挑んだのですが、結果は脱出失敗でした・・・。

イベントの世界観

ホームページで公開されているストーリーはこちら

ここは魔女に呪いをかけられた眠れる森
この森から生きて帰ってきたものは、ひとりもいない
あなたは魔女の支配するこの呪われた森に、
迷い込んでしまったようだ

呪いを解く方法はただひとつ
城で眠っている姫を目覚めさせること

その方法は、不思議な記号や暗号で書かれており
容易に読み解くことはできない
すべての謎を解き明かし、
眠り姫を目覚めさせ、
あなたはこの森から脱出することができるだろうか

参加者は城で眠っている姫を目覚めさせることを目的に、謎解きを進めていきます。

会場の雰囲気

舞台演出、小道具やスタッフの衣装も、森というステージ設定に沿ってました。
脱出ゲーム特有の「壁に貼ってある問題パネル」「回答用紙」「与えられるアイテム」も、デザインが統一されています。

OP映像・音楽も物語への導入としてふさわしいものでした。

残り時間のアナウンスが10分ごとに、最後は残り5分・3分・1分・30秒にもされます。
何度体験しても、あのカウントダウンとBGMは焦る焦る。
ちょうどそのころには「大謎」に挑んでいるころなので、問題に集中しようとする気持ちと早く解かなきゃという焦りが同時にこみあげてきて、脳汁出まくりです。

謎解きの問題

※ネタバレNG公演なので詳しくは書けません。

全体として感じたのは、問題の総量が多いということです。
チームの人数は最大6人に設定されているだけあり、一人だけでは時間内に解ききれない問題数でした。

また中謎を解き終えてから、大謎をクリアするまでの道のりがかなり長くて難易度が高かったように思います。

(参考資料)
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メルヘンな雰囲気とは対照的に、多くの問題を解く瞬発力や最後まで問題に取り組む粘り強さが問われる、SCRAPの謎解きらしさを感じました。

大謎の答えは、とても美しいものだったので思わず感動して泣きそうになりました(真面目に)。

謎解き企画作りに向けて

非日常体験を感じさせたり、世界観やストーリーへ没入をさせたりするためには雰囲気作りも重要なので、問題・解答用紙のデザインなどにはこだわりたいと考えています。
今回の公演で体験できたデザイン上の「ギミック」を実現できるように研究していきます。

公演の形式をどのようにするかは、これからメンバーで相談して決めます。
選択肢としては、

  • 部屋の中にあらかじめ謎を配置しておき、複数のチームが一斉に参加する「公演型」

(今回参加した「眠れる森からの脱出」などのような感じ)

  • 謎はすべて配布用紙に書いてあり、参加者が来た順番でゲームを開始する「アンケート型」
  • 部屋においてある謎を、参加者が自由に遊覧できる「展示型」

などを検討しています。(名前は今勝手につけてみた)

リアル脱出ゲームで脱出成功するために

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今回の敗因は、

  • 部屋に散らばる謎パネルのすべてを回収できていなかったこと
  • スタッフの方がくれたヒントをうまく活用できていなかったこと
  • 「使用したアイテム」「使用していないアイテム」をうまく分類できていなかったこと
  • 上記の原因による時間不足
  • 単純なメンバーの経験値不足

だと考えています。

途中スタッフの方がヒントをくれていたのですが、「そんなことは分かってるよ、今この問題解いてるんだから」と思ってスルーしちゃっていました。
チームメンバーが気づいて問題を解いてくれましたが、柔軟に考えてスタッフの人が話しかけてくれた意図をくみ取っていれば少しタイムロスをなくせました。

今回は4人で挑んだのですが、2人が脱出ゲーム初参加で「謎解きのコンテキスト」的なもの*1を共有できていない状態だったので脱出失敗は仕方ないです。
むしろ、中謎をクリアして大謎を解くステップに入れていたので結果としては満足しています。

まとめ

七隈祭での謎解き企画の勉強も兼ねてリアル脱出ゲームに遊びに行き、脱出は失敗しましたがとても楽しめました。
製作側としてはデザインの重要性の確認と企画方式を考える材料を得ることができ、参加者としては次への課題が明らかになりました。

公演終了後、最後の答えを解説された時の感動と悔しさは何度味わっても「エモい」ものです。
次こそは脱出成功したいなあ。

realdgame.jp
ところで、これ誰か一緒に行きませんか。
なんなら友達10人集めて貸切公演にしちゃいませんか((

*1:それはいったい何なのか、言語化が必要。